[写真家]と[写真作家]の違いを勝手に定義してみる

2020/04/11

インスタ

t f B! P L
Photo by Olga from Pexels

『写真家』と『写真作家』の違いってなんでしょうか?
今回はこの2つの違いを個人的な見解で勝手に定義してみたいと思います。

まずは『写真家』とは?

『写真家』。英語でいうところの『photographer』。
みなさんはどんな人を『写真家 』って思いますか?

  • 写真集を出している人
  • 写真を単品で売りに出している人
  • 個展を開いている人
  • 雑誌などに写真が載っている人
  • 写真のお仕事を している人
  • 写真撮影やカメラを趣味としている人

そういったイメージがありますよね。
では、『写真家』と人から呼ばれるのには、これらの要素をもたなくてはいけないのでしょうか?

では、『写真家』のお仕事とは?

  • 雑誌のインタビュアーに同行して、掲載用の写真を撮影する人
  • 新聞。雑誌。小冊子などから依頼されて写真を撮る人
  • 写真館で写真を撮っている人
  • 学校行事の写真撮影。冠婚葬祭で写真撮影を請け負っている人
  • 学校や公民館などでスクールを開催している人

こういった回答が出てきますよね、きっと。
『写真家』として何某かの収入がある、という前提があるのだと思います。

私の考える『写真家』の定義

ちょっとひねくれた意見かもしれませんが、私の考える『写真家』とは・・

 『 一枚の絵で作品を構成する創作者 』
    プラス
 『 その作品をお披露目するアーティスト 』

です。

なんだい、それ。って思った人いるかと思いますm(__)m
つまり、職業とか行動といった様態の切り口ではなくて、

 『 創作物のありさま 』 と 『 アピール 』

という切り口から考えてみたのです。

その人が自分の撮影した写真を『作品』と考えていて、 それを『写真1枚で構成している』という写真の形態をまずは『写真作品』と定義する。

そして、その一枚構成の作品を『お披露目』している人を『写真家』と定義したいのです。

これだと、例えば可愛いわが子の写真をスマホで撮って、インスタなどでインスタ映えする加工を施して、これは最高っ!って思う気持ちを公開して、リスナーなどから”いいね”をもらったりしているどこにでもいる主婦さん、そう、あなたも立派な『写真家』なのです。

やりすぎ? プロの写真家をバカにしている?
いえいえ。時代はそこまでボーダーレスになって、フォトグラファーへの間口を広げたのだと思うのです。

今やスマホで『にわか写真家』 の時代なのです。
それでいいのだと思うのです。

では『写真作家』って何でしょうか?

『写真作家』。英語でいうと・・『photo artist』なんでしょうか。。
みなさんはどんな人を『写真作家』と思いますか?
ここでウキペディアの解説を引用してみます。

写真作家は、写真を創作活動のための表現手段として主体的に用い、一貫したテーマ性を持った作品の発表を継続して行うことで一定の社会的評価を得ている写真家、芸術家。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/12/15 06:41 UTC 版)

ここでの『芸術家』って単語にしびれますねー。アーティストですからねー、グッド。
何かこれっといったテーマを持って作品群を構成して表現するアーティスト。

ここまではいいのですが、その次の一文が厄介です。

 『 社会的評価を得ている 』

つまり、ウキペディアによれば『社会的に認知されていないとダメ』っていうんです。
そうでしょうか?

私が定義する『写真作家』
私はもっと広義に間口を広げて勝手に定義したいんです。

 『 複数枚の写真群で何かしらのアート作品を発表する創作者 』

とにかくアート作品を写真群で表現していて、それが『写真集』や『個展』という形でアピールされてあるだけで、いいと思うのです。

アート活動ってもっと自由で気ままなものでありたいのですね。
何かしらの規制をかけられた表現活動には、本当の意味での『表現の幸福度』があるのかと思うわけです。

例えば、こんなイメージです

例えてしまうなら、

 『画家』  = 『写真家』

 『小説家』 = 『写真作家』

みたいな感じ。分かるでしょうか?
あなたは『作家』『小説家』ですか?と問われれば、Web小説などで作品を発表しているアマチュアさんは、皆さん”はい、そうです”と答えるはずです。

ウキペディアのいう『社会的な認知』ってこうなの?

『小説家』なら、作品を描いて、それが本などの『出版物』として売り出されて、社会的な評価を得ないと『小説家』という扱いを受けない

ということなのでしょうか?

いやいや、本として出版されるまでは、自費出版として発表したり、Web小説として発表したり、しているわけで、それまでは『小説家の卵』という扱いで『小説家』ではない、なんて可哀そ過ぎません。

作品を描いて発表をしているだけで、立派なアーティストですよ。
であれば、『小説家』なんだと私は認知するわけです。

それが『写真作家』でも言えます。
インスタなどであってもテーマ性をもって自己表現をしている人を『写真作家』と呼びたいんです。いや、呼ばれたいんです。

インスタで『写真作家』をする

もっと勝手気ままに『写真作家』を気どりませんか?
他人の意見はあとから追いついてくればいいんです。それがインスタグラマーだと思うんですね。

インスタグラムのギャラリーを使って自分の世界観を表現していくことが、『写真作家』の第一歩だと考えてみてください。なんだかワクワクするでしょう?

そのワクワクがアート活動の原点なのです。

こちらの記事も参考に

QooQ